突発性難聴の原因として挙げられる内耳循環障害説とは、毛細血管の血流が妨げられて内耳に血液が十分に流れず、機能不全を引き起こすというものです。 内耳の蝸牛(かぎゅう)には、音を感じとる感覚細胞や聴神経などがあります。
また、蝸牛管の内壁には、感覚細胞や聴神経に酸素を供給する毛細血管が集まっている血管条(けっかんじょう)という部位があります。何らかの理由によって、内耳の血管が固まったり、つまったり、痙攣が起こるなどしてこれらの部位の血液循環が障害されると、感覚細胞や聴神経に十分な酸素が供給されなくなるために、難聴が起こるというものです。
治療法として血管拡張剤、抗凝固剤などの血液循環を改善する薬がしばしば有効であることも、根拠のひとつとなっています。 ただしこの説では、難聴という症状を発症させるという点に関しては適切ですが、体の他の部分に異状のない健康な人の発症が多いことや、再発しないことが説明できないため、これだけをもって突発性難聴の原因とは言えないのです。
難聴を発症する前に、睡眠不足や疲労感、強いストレスを感じていたというケースもよく聞かれます。ストレスによって血流異状が起こることもあるので、こうした心因性の要因も加わった、複合的な原因によって発症するとも考えられます。
現代社会では、知らないうちに体にストレスを溜め込んでいることも多いので、できるだけ規則正しい生活をして、体をゆっくり休める事が、健康維持のためにも望まれます。
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