突発性難聴は、耳の内部に障害が生じる感音性難聴の一つと考えられていますが、はっきりした原因は現在まだ解明されていません。さまざまな説がありますが、どれも特定されているものではありません。
過去の病歴との関連性もよくわかっておらず、これまで耳の疾患がなかった人や健康な人でも、ある日突然発症することもあります。逆に言うと、突然発症する難聴のうち、原因が不明で同じような症例を示すものをまとめて突発性難聴と呼んでいるわけです。
原因については、風邪などのウイルスが内耳に入り込むことによるウイルス感染、内耳の血流の障害による内耳循環障害、内耳の中のリンパ液の異常によるもの、内耳神経の腫瘍等々が挙げられていますが、いずれも確定しているわけではありません。
患者が働きざかりの年代に多いことから、疲労やストレスが原因の一つとする説もあります。中でも比較的有力なのが、ウイルス感染説と内耳循環障害説です。どちらもこれで間違いないというわけではないのですが、症状や発症の経過等により、現在のところはこの2つが大きな要因とされています。
当初は突発性難聴と診断されても、その後に原因が判明すれば、その原因と症状によって診断名がつけられ、治療が変わることもあります。「原因不明」と言われると、不安になる人もいるかもしれませんが、突発性難聴は早期治療を受ければ完治率が高いものです。聞こえにくさを感じたらすぐに耳鼻科に行き、適切な診断を受けることが大切です。
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